2020年10月7日放送

遠野遺産認定調査委員会

遠野遺産認定調査委員会がおととい(5日・月曜日)開かれ、遺産認定に向けて推薦のあった3件について審査されました。遠野遺産は、先人から受け継いできた豊かな自然や伝統的な文化など、市民にとって次の世代に残すべき地域のたからものを認定し、これまでに159件となっています。この日は、初めに遠野遺産の認定に必要な事項について調査・審査する新任7人を含む10人の委員に辞令書が手渡されました。この後、本田市長が「地域資源にしっかりと向き合い受け継いでいくことが、まちづくり、地域づくりの大きな力となりますので、委員のみなさんの協力をお願いします」とあいさつしました。この後、遠野遺産認定調査委員会の委員長に岩手大学名誉教授の広田純一さん、副委員長に遠野市文化財保護審議会委員の佐々木栄洋さんがそれぞれ選ばれた後、遺産の認定に向けて推薦のあった3件について審査されました。今回、審査を受けるのは、3つです。「遠野物語ファンタジー」は、岩手県内の市民舞台の先駆けとして昭和51年から取り組まれてきました。「土淵山口のこんびり」は、豆しとぎやきりせんしょなど土淵町山口集落に伝わる食文化のことで、水車小屋の改修をきっかけに、4年前に自治会員の女性グループで結成された山口のおなごだぢの会が中心となって継承しています。「鱒沢獅子踊り」は、宮守町鱒沢地区に伝承されている幕踊り系のしし踊りで、遠野の獅子踊りの中でも古い形を残している踊りと考えられています。審査に入ると委員たちは、担当職員からそれぞれ推薦のあった3件についての由来や背景、現状など説明を聞き、映像を視聴した後、遠野遺産の認定にふさわしいかどうか審査しました。その結果、「遠野物語ファンタジー」と「鱒沢獅子踊り」は認定、「土淵山口のこんびり」については、すでに遠野遺産第9号に認定されている「山口の水車小屋」の複合遺産として認定することが妥当であると結論づけられていました。なお、遠野遺産認定調査委員会では、今回の審査結果をまとめ、今月26日に本田市長に遠野遺産認定へ向けた意見書を提出するということです。

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