2020年10月5日放送

遠野中学校授業実践交流会

遠野中学校で、先週月曜日(28日)授業実践交流会が開かれました。遠野市教育委員会では、学力向上に向けた取り組みの1つとして、中学校区ごとに教育研究指定校を指定し、教育に関する研究を推進しています。昨年度と今年度、遠野中学校区の教育研究指定校となっている遠野中学校では、先週月曜日、換気や消毒など感染症予防対策がとられる中、授業実践交流会が開かれ、県内の小中学校や市内の高校、遠野市教育委員会などから教育関係者およそ150人が参加しました。遠野中学校では「主体的に学ぶ生徒の育成〜自分の考えをもち、関わり合う授業を通して〜」を研究主題に、学校目標「知性を磨き支え合い未来を拓く遠中生」の達成に向けて取り組んでいます。このうち、学びの充実のために「関わり合う場面」の設定、単元構想計画の作成を研究実践の重点に掲げています。この日の1年4組の英語の授業では、ペア学習やグループワークを通して「間違いを恐れず自分の考えを話すことができる」などを目標に、身近な人や好きな人について英語で紹介していました。生徒たちは、クラス全員で友達の良いところを共有しながら、すぐに良いところを取り入れ、お互いに高め合っていました。授業のあとには分科会が開かれました。参観した教員からは「聞く方も質問をしたり、アドバイスしたり、課題が与えられると聞こうとする。そして、伝えようとするところがうまく絡み合い、生徒の力が伸びていると驚いた」「タブレットを活用した授業で、すぐ皆で友達の良いところを共有できるのが良いと思った」などの感想が上がっていました。また、今年度からは、外国語活動が小学3年生からスタート、小学5年生からは外国語が教科となったことから、小学校でどのような授業をしているか、中学校の教員から質問が出ました。小学校の教員からは「児童たちは、外国語に抵抗があると感じる。そのハードルを取り除きながらゲームなどを通して楽しさを味合わせるように、嫌いにならないように中学校にあげるのを意識している」「発表では、相手意識をもって聞くことを意識して授業をしている」などの意見が出ていました。最後に、中部教育事務所主任指導主事の齋藤真さんが「英語は、他の教科以上に小中学校の繋がりが感じられる教科です。生徒自身が小学校で習ったことがあると思い出して、小学校の学びを自発的に生かせるような取り組みを上手に中学校の授業に組み込んでいくことが必要」と教員たちに伝えていました。そして「そのためには、お互いを知ることが必要です」と、小中学校の連携を強めていくための助言していました。それぞれの立場からの話を聞き、皆で共有することで、小中学校がさらに連携して英語のよりよい授業を行っていくための貴重な時間となった様子でした。

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