2020年9月30日放送

こども本の森構想推進事業 記者発表

この、地域の人たちの思い出と未来への希望が詰まった旧三田屋は、今後、どのように生まれ変わるのでしょうか。市がきのう(29日・火曜日)開いた記者発表で、事業の概要を説明しました。世界的建築家・安藤忠雄さんは「東北復興のシンボルはこどもたちの未来である」と提唱しています。この安藤さんの思いをカタチにするための「こども向け本の施設」が、安藤さんから遠野市に寄せられることになりました。施設の名称は「こども本の森遠野」、本とふるさと未来へつなぐ文化復興拠点が事業のコンセプトとなっています。「こども本の森遠野」は、旧三田屋を改築し、木造地上2階建てで、延床面積はおよそ500平方メートル。町家としての当時の様子を再現できるように、また、旧三田屋で使われている木材を出来る限り再利用するということです。外観は古民家のイメージを残し、屋内は木のぬくもりが感じられ、子どもたちがワクワク・ドキドキする明るい空間が基本コンセプトとなっています。メインターゲットは、遠野市わらすっこ条例第2条により、18歳までを考慮していますが、すべての大人が子どもに戻れる空間として、誰でも集える、そして、子どもたちの想像力を育む所となります。きのうの記者発表では、最後に、安藤忠雄さんから市民に寄せられたメッセージが紹介されました。旧三田屋の工事は、来月・10月から着工、来年の5月に建物が完成予定、そして、来年7月に「こども本の森遠野」がオープン予定です。なお、あす・10月1日からは、本と、運営資金寄付の募集が始まります。本の募集総数は1万冊で、ジャンルは、自然とあそぼう、体を動かす、遠野物語など12項目となっています。募集の詳細については、市のホームページや広報などで紹介するということです。

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