2020年9月15日放送

新型コロナウイルス感染症の終息を願い庚申講

松崎町の光興寺老人クラブのメンバーたちが、新型コロナウイルス感染症の終息を願って、「庚申の日」のきのう(14日・月曜日)、かつての風習「庚申講」を行いました。「庚申の日」は、十干の「庚」と、十二支の「申」が組み合う日で、60日に一回巡ってきます。言い伝えでは、この「庚申の日」の夜に、人の中にいる「三尸の虫」が体から抜けだし、その人が行った悪事を天帝に告げにいき、寿命を縮めてしまうと言われています。三尸の虫は、人が眠っている間にしか抜け出せないため、「庚申の日」の夜に抜け出さないように徹夜をする「庚申待ち」という風習がかつてあり、この集まりのことを「庚申講」と言うそうです。遠野でも、かつては庚申講が行われており、村の外からやってくる悪いモノを防ぐために村の境目に「庚申塔」を建立し、祭っていたことから、今も多くの庚申塔が残されています。「庚申の日」はことしは6回ありますが、そのうちの一回のきのうは、光興寺老人クラブの10人が、かつての風習「庚申講」で新型コロナウイルスの終息を祈願しました。参加した人たちは、庚申塔の周りを掃除し、米やリンゴなどを供えると、手を合わせ、一日も早い新型コロナウイルスの終息を願っていました。

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