2020年9月8日放送

上郷小学校授業実践交流会

上郷小学校で、先週金曜日(4日・金曜日)授業実践交流会が開かれました。遠野市教育委員会では、7年前に市内の中学校を再編成したことを契機に「義務教育9年間を見取る体制の構築」と「中学校区ごとに小・中学校の更なる連携の推進」の視点で、学力向上対策事業を進めています。学力向上に向けた取り組みの1つとして、中学校区ごとに教育研究指定校を指定し、教育に関する研究を推進していて、昨年度と今年度は、遠野中学校、上郷小学校、鱒沢小学校がそれぞれ指定校となっています。このうち、上郷小学校では、先週金曜日、換気や消毒など感染症予防対策がとられる中、授業実践交流会が開かれ、市内の小中学校の教員や遠野市教育委員会からおよそ70人が参加しました。上郷小学校では「課題設定の工夫」「全員参加型の言語活動の工夫」の2つの視点で「自分の考えをもち、粘り強く問題に取り組む子どもの育成〜算数科における課題設定と言語活動の工夫を通して〜」を研究主題に取り組みを進めています。この日は、6年生の算数の授業で「割合の表し方を調べよう」をテーマに、ケーキを作るのに必要な砂糖の量を、小麦粉との割合から求めるためにはどうしたらいいかを考えました。児童たちは、一人一人が答えの導き方を考えたあと、ペア学習で、自分の考えを友達に説明したり、友達の考えを聞いたりしながら、学びあっていました。参観に訪れた人たちは、授業の進め方についてや、児童たちの学び合いの様子などを興味深そうに見入っていました。公開授業のあとは、低学年・中学年・高学年別に分科会が開かれました。授業を参観した教員からは「手順を把握させるため、吹き出しにしたり、線を引いたりと、システム化されていてとても良かった」「答えの導き方を2種類に分けるのを、児童たちが率先して行っていたのがよかった」などの感想や質問が出され、よりよい授業づくりに向けての参考にしていた様子でした。なお、今月28日には遠野中学校で、来月15日には鱒沢小学校で公開授業が行われる予定です。また、教育研究指定校に指定されている3校は、来年2月に開催予定の県の教育研究発表会に、発表校として参加するということです。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.