2020年8月20日放送

東日本大震災10年 後方支援活動伝承懇談会 遠野市に報告書

東日本大震災10年後方支援活動伝承懇談会がきょう(20日・木曜日)遠野市長に報告書を提出しました。東日本大震災10年後方支援活動伝承懇談会は、来年3月11日に東日本大震災から10年となる中、遠野市が取り組んだ後方支援活動や震災から得た教訓を、次の世代へどのように伝承していくかを検討・提案する組織としてことし6月に設置されました。これまで、懇談会では、総合防災センター敷地内にある後方支援資料館の今後の在り方や、活用方法などを検討してきました。そして、きょう(20日)、座長を務める岩手大学名誉教授の齋藤徳美さんが、本田市長に、これまでの検討会議でまとめた報告書を提出しました。それによりますと、後方支援資料館は震災当時の後方支援に係る貴重な資料があり、後方支援という役割を後世に伝承するため存続することが望ましいとし、現在の場所のまま建物を増築し震災を知らない世代にわかりやすく伝える映像資料や、語り部による震災当時の状況説明を加えることなどが提言されています。また、後方資料館を市内外に発信していく方法として、リニューアルパネルを市内各所に置くことや後方支援拠点だったことが見て分かる看板などを設置することも提言されています。齋藤座長は、「災害時の後方支援として迅速に取り組んだ当時の遠野の活動は、しっかりと後世に残さなければならない。今後の具体的な対応に期待します」と懇談会としての思いを伝えていました。本田市長は、「当時、遠野としての役割をしっかりと果たせたのが後方支援活動でした。その後も自然災害が続く中次世代に残す資料として大事な記録だと思います。委員の皆さんの思いをしっかりと役立てます」と、感謝を述べていました。なお、遠野市では、報告書の内容を踏まえ後方支援資料館の今後の在り方などに生かしていくということです。

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