2020年7月24日放送

踊り嘉兵エの墓 魂入れ

遠野遺産に認定されている「踊り嘉兵エの墓」の改修工事が完了し、先週土曜日(18日)魂入れが行われました。青笹町しし踊り保存会は、青笹地区の糠前・中沢・中下にあったしし踊りが統合され、昭和40年に結成、平成27年には、結成50周年の節目を迎えました。統合前の糠前しし踊りの基礎を築いたとされる「踊り嘉兵エ」は、享保時代の有名な踊りの師匠とされています。この「踊り嘉兵エの墓」は、平成2年に青笹町しし踊り保存会25周年記念事業として整備され、命日である8月16日に完成。昨年度・令和元年度には、遠野遺産に認定されました。青笹町しし踊り保存会では、その年の踊り納めの際に踊りを奉納する習慣が今も続いています。しかし、東日本大震災で地盤が沈下し墓が傾いてしまったため、青笹町しし踊り保存会では、みんなで築くふるさと遠野推進事業補助金を活用し、地元業者の協力を得て、先月から墓の改修工事を進め、今月7日に工事を終えました。先週土曜日は、青笹町しし踊り保存会や工事関係者などが集まる中、魂入れが行われました。青笹町しし踊り保存会のメンバーたちは、1700年代から300年以上長い年月にわたってしし踊りを伝えてくれたことへの感謝と、今後もその意志を継いで伝えていくことへの決意を込めて青笹しし踊りを奉納したあと、線香を手向け、手をあわせていました。青笹町しし踊り保存会では、ことしも11月に踊り嘉兵エの墓の前で踊り納めをするということです。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.