2020年7月2日放送

第2次遠野市総合計画 後期基本計画策定に係る講演会

来年度・令和3年度からの第2次遠野市総合計画後期基本計画の策定に向けた講演会が、きのう(1日・水曜日)あえりあ遠野で開かれました。この講演会は、少子高齢化・コロナ禍など社会変動が激しい中、時代の流れを踏まえ、先を見据えた計画を策定するために、有識者からの助言を得る場として遠野市が開きました。きのうは、アルコール消毒や出入り口を開けて換気をする中、総合計画策定委員会や策定チーム、分野別検討チームの各委員、消防職員など、およそ70人が出席しました。講師を務めたのは、岩手県立大学総合政策学部教授の吉野英岐さんです。吉野さんは、岩手県総合計画審議会委員や、遠野市地域経営会議の参与など多数の委員を兼任し、まちづくりや地域振興について指導を行っています。講演の中で、吉野さんは、SDGsといった普遍的な計画や地区の事業計画、会社の経営計画などの諸計画を総合計画と紐付けることの大切さをあげ、各方面で共有される総合計画だからこそ、住民のかかわりと合意形成が必要とし「住民が地域づくりに関わることが、この計画で一番大切なものとなるのではないか」と話していました。そして「今求められていることは、各地域でやれることはやっていただき、新たな価値を作っていくこと。しかし、バラバラに動くわけにはいかない。これをうまく回していくのが計画の共有化にあると思う」と、将来の地域づくりに向けてアドバイスをしていました。吉野さんの世界的な視点から地域を見る講演に、出席した市職員などは、行政だけが考えるのではなく、本当の地域課題を考えていくために地域の声を反映させることの大切さを改めて実感し、大きなヒントを得た様子でした。《ONINT》市では、この講演や市民ワーキング、市長と語ろう会での意見を踏まえて、策定に向けた作業を加速させていきたいとしています。なお、市長と語ろう会は今月21日から始まり、若者の意見を反映させるため、高校生や市内で就業する20代から40代の人たちとの意見交換が予定されています。

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