2020年6月29日放送

遠野市環境審議会

今年度1回目となる遠野市環境審議会が、先週水曜日本庁舎で開かれ、第4次遠野市環境基本計画の策定方針について審議されました。この審議会は、市の環境保全に関する基本施策などを調査・審議・評価するための市長の諮問機関です。この日は、初めに会長と副会長の選出が行われ、会長に遠野市公衆衛生組合連合会の佐藤秀夫さん、副会長に岩手県建設業協会遠野支部の仁田清巳さんが選ばれました。続いて、第3次遠野市環境基本計画が今年度で終了することから、来年度・令和3年度を初年度とする第4次遠野市環境基本計画の策定方針について審議されました。平成28年度に策定された第3次遠野市環境基本計画は、「『健康で潤いのある生活』」を目指して」や「『生物の多様性の確保』を目指して」など5つの基本目標を定め水質保全や自然環境の保全などに取り組んでいます。また、地域ごとに目標を定め、草刈りやごみ拾いといった清掃活動をしているほか、地域の水生生物調査など子どもたちが環境への関心を高めるための教室・講座も開かれています。第4次遠野市環境基本計画は、第3次遠野市環境基本計画の5つの基本目標を継承し、中間検証をもとに施策の方向や具体的な内容を設定するということです。計画の期間は令和3年度から令和7年度までの5年間となっています。策定の考え方としては、世界規模の気象変動や感染症対策など社会情勢の急速な変化に対応した計画であること、市民の意向を反映させた市民協働による計画であることなど5項目があげられています。市では、来年1月に審議会からの答申を受けたあと3月の市議会に計画策定の報告をし公表するということです。また、審議会のあとには市民の意見を取り入れるためのワーキンググループが開かれ、ごみ分別についてふだん気になっていることや、ごみを減らすための新しい取り組みなどについて意見を交わしました。参加者からは、「各家庭の再利用の取り組みを発表する場があればおもしろいのでは」「ごみ処理にかかる経費を市民に知ってもらうことで、深刻に考える人が増えるのでは」などの意見があげられていました。なお、出された意見は、市で取りまとめ、計画策定の参考にするということです。

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