2020年6月25日放送

東日本大震災10年 後方支援活動伝承懇談会 設置

震災の教訓を次の世代に伝承していこうと東日本大震災10年後方支援活動伝承懇談会がきのう(24日・水曜日)設置され、第1回となる検討会議が総合防災センターで開かれました。東日本大震災10年後方支援活動伝承懇談会は、来年の3月11日に東日本大震災から10年となる中、遠野市が取り組んだ後方支援活動や震災から得た教訓を、次の世代へどのように伝承していくか検討していこうと遠野市が設置しました。きのう(24日)は、はじめに、座長を務める岩手大学名誉教授の齋藤徳美さんや、当時様々な立場から後方支援活動にあたった12人の委員に市から委嘱状が交付されました。第1回となる検討会議では、これまで市が取り組んできた後方支援活動について事務局が説明した後、総合防災センター敷地内にある後方支援資料館の今後の在り方や活用方法などが検討されました。後方支援資料館は、5年前の平成27年に開所し東日本大震災で遠野市が取り組んだ後方支援活動の貴重な資料100点以上にのぼる記録が展示され、これまでおよそ5万1千人が訪れています。総合防災センターと後方支援資料館を視察した委員たちは、震災当時の模造紙に書かれた記録や写真などを確認しながら現状を把握しました。この後の意見交換で委員たちからは、展示物だけではなく記録映像や当時の声を伝えていくのはどうかといった意見や後方支援資料館を広く発信していく方法も今後、検討する必要があるのではないかといった声も上がっていました。なお、この懇談会は、ことし8月まで全5回の検討会議を開催し、防災教育の視点も含めた後方支援資料館の在り方や活用方法などを報告書にまとめ、市に提出するということです。

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