2020年6月18日放送

植生保護柵のネット上げ作業

シカによる被害を防ぐためのネットを設置する作業が、先月26日早池峰山で行われました。その様子が届きましたのでお伝えします。岩手南部森林管理署遠野支署では、シカによる高山植物の被害を防ごうと三陸北部森林管理署や岩手県環境生活部と連携し、2年前から早池峰山に植生保護柵を設置しています。この日は、標高1400m付近に設置されている延長150mの柵をはじめ4カ所で冬の間外されていたネットを上げる作業が行われました。また、去年設置した柵の一部が雪の重みで折れたり流されたりして壊れたため新しいものに交換したということです。近年、早池峰山周辺ではシカの生息頭数が増加しており、昨年度には、岩手南部森林管理署遠野支署、三陸北部森林管理署、岩手県の3者で植生保護柵の設置に関する協定を締結して連携を強化し、対策を行っているということです。岩手南部森林管理署遠野支署の野木宏祐支署長は、「関係自治体と連携して、今年度もシカの捕獲を強化し、早池峰山の生態系の保全に努めていきたい」としています。

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