2020年6月15日放送

土淵小学校「遠野物語の日集会」

遠野物語の地元にある土淵小学校で、先週金曜日(12日)、遠野物語の日集会が開かれ、児童たちが、楽しみながら、遠野物語についての理解を深めました。「遠野物語」は、明治43年6月14日に発刊され、きのう(14日・日曜日)で110周年となりました。遠野物語の話者・佐々木喜善は土淵の出身であることから、地元・土淵小学校の児童たちは、総合的な学習の時間で遠野物語について学びを深めています。発刊から110周年のことし、土淵小学校で初めて、6月14日の「遠野物語の日」を前に、「遠野物語の日集会」が開かれました。佐々木哲也校長が「きょうは、6年生が、遠野物語について教えてくれます。1・2年生は、聞く・見る・楽しむ。3・4年生は、遠野物語のことを知る。5・6年生は、遠野物語をどう伝えていきたいか、これからのことを考えてください」とあいさつしたあと、6年生の発表です。6年生は、下級生たちにも分かりやすいように、質問を投げかけたり、イラストを見せたりながら、工夫を凝らして堂々と発表していました。6年生の発表、とても立派でしたね。「地元・土淵に住む児童たちだからこそできること」をたくさん見つけていってほしいですね。続いて、全校児童で「遠野物語かるた」遊びをしました。児童たちが札を手にすると、遠野市の学芸員・前川さおりさんが、札に描かれている「雪女」「オシラサマ」などについて分かりやすく説明し、低学年の児童たちも、遊びの中から遠野物語についてしっかりと学んでいました。最後に、前川さんは「皆さんが『生きた遠野物語』です。これからも遠野物語のことを忘れないで、大事にしていってください」と、児童たちに語りかけていました。土淵小学校では、子ども語り部の活動にも力をいれていて、佐々木校長は「受け継がれてきた文化・地域との繋がりを大切にする中で、地域活性化、そして、子どもたちの表現力の向上に繋げていきたい。また来年も、遠野物語の日集会を開けたら」と、次の世代を担う子どもたちが遠野物語を後世に受け継いでいってくれるよう、未来に思いをはせていました。

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