2020年4月15日放送

白樺樹液採取体験学習

この時期おなじみの白樺樹液採取体験学習で、上郷小学校の児童たちが自然の恵みを堪能しました。きのう(14日・火曜日)、上郷小学校の3・4年生13人は、上郷町の貴重な産業遺産・大峰鉱山跡の周辺に広がる白樺林を訪れました。ことしで18回目となるこの白樺樹液採取体験学習は、子どもたちに自然とふれあいながら郷土愛を育んでもらおうと、上郷町地域づくり連絡協議会が主催しました。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため参加者のマスク着用やアルコール消毒などの対応がとられる中、児童たちは初めに、この場所を管理している佐比内牧野農業協同組合の堀切金正組合長から、白樺林の歴史について説明を受けました。大峰鉱山跡周辺に広がるこの白樺林は、昭和30年代に当時の大峰鉱山の所長が北海道から運んだ白樺を植えたのが始まりなそうです。現在は、大峰鉱山跡とその周辺が遠野遺産に認定され、大切に守られてきています。この日は、辺りに雪が見られ寒さを感じる中でしたが、白樺に穴を空けてみると・・・。春の訪れを感じるこの時期しか味わえない無色透明の白樺樹液がタラタラと溢れ出していました。児童たちは、紙コップに少しずつ樹液をそそぎ、ほんのり甘い貴重な樹液の味に笑顔を見せながら、自然からの恵みを堪能していました。ことしはコロナの影響により、恒例になっていた地域の女性たちがつくる豚汁のごちそうは中止になってしまいましたが、児童たちは採れたての樹液をお土産にもらってとても喜んでいた様子でした。

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