2020年4月3日放送

つくる大学「みつろうラップをつくろう!」

中央通りにある小上がりと裏庭と道具Uで、先週土曜日(28日)つくる大学が開催されました。つくる大学は、「もの」や「地域」など、つくる人が集まる市民大学で、講座やサークル活動を通じて、誰かに与えられるのではなく、集まった人と協同しながら自ら生み出し、つくる喜びを発見する場として「NextCommonsLab遠野」が月5回ほど開催しています。会場では、こまめな換気や、消毒液を入り口に設置して消毒をしてから入室するといった新型コロナウイルス感染症防止のための取り組みがされていました。この日のテーマは「みつろうラップをつくろう!」。みつろうラップとは、ミツバチが巣を作る時に分泌するロウ「蜜蝋」を布に染みこませてつくるラップで、抗菌・保湿効果があり、食品の鮮度を保ちながら安心して包むことができるということです。講師は、宮守町で猟師と養蜂を営む橋蔵さんが務め、最初に、巣箱を見せたり、蜜蝋について説明したりしました。参加者たちは、普段あまり目にすることがない巣箱や蜜蝋に興味を示し、手にとって感触を確かめたり、においを嗅いでみたりしていました。そのあとは、いよいよみつろうラップ作りに挑戦です。蜜蝋を、おろし金や彫刻刀を使いながら削り、持ち寄った布に、削った蜜蝋と、松ヤニ、ココナッツオイルをかけたあと、アイロンを使って溶かしていきます。一見、料理をしているようにも見えるみつろうラップづくり、参加者たちは、講師のアドバイスを受けながら、和気あいあいと、時には真剣なまなざしで、それぞれのみつろうラップを作っていました。つくる大学は、ことし5月以降、「暮らし」「未来」などいくつかのカテゴリーに分け、おもしろい技をもつ人による講座や遠野の自然をいかした講座などよりパワーアップさせた内容で、市民同士が学びあう場として月10回ほど開催していくということです。

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