2020年3月13日放送

中学校で卒業式

市内3つの中学校できょう(13日・金曜日)卒業式が行われ、211人の卒業生たちは新たな一歩を踏み出しました。新型コロナウイルス感染症防止のため、在校生の出席を制限し、来賓を招かないなど規模を縮小して実施された市内3つの中学校の卒業式に先立ち、卒業生たちには、遠野市教育委員会からマスクが配布されました。その中、今年度遠野中学校を卒業したのは、男子68人女子46人の合わせて114人です。式では、担任の先生から卒業生一人一人の名前が呼ばれると、卒業生たちは大きく返事をして小向敏夫校長から卒業証書をしっかりと受け取っていました。続いて、小向校長が式辞を述べ、「これから新しいステージでの生活が始まります。輝く未来へ大きく羽ばたいてください」とはなむけの言葉を送りました。この後、部活動や文化活動などで輝かしい功績を残した卒業生を代表して新田隼斗さんが3年間の学校生活を振り返りながら感謝の言葉を述べました。式の終わりには、卒業生たちが2年生の時に被災地を勇気づけようと、福島県いわき市を訪れ披露した思い出の曲、「群青」を歌い、3年間過ごした学び舎を巣立っていきました。遠野東中学校3年生の教室の黒板。例年であれば、在校生が装飾しますが、きょうは、先生たちによる担任の先生をイメージした温かいイラストが、卒業生たちを出迎えました。久しぶりの友達との再会に笑顔を見せる卒業生たちは、黒板に、在校生に向け、メッセージを残していました。卒業式では、八重樫仁校長から、卒業生60人一人一人に卒業証書が手渡されました。続いて、八重樫校長が「自分で選んだ道が、皆さん一人一人にとって最良のものになることを心から期待しています。これから辛いことや悲しいことがあった時、手を握りしめ、そっと親指と小指を近づけてみてください。必ず誰かが温かく見守ってくださっています。このことを忘れないでください」と式辞を述べました。このあと行われた「羽ばたきの瞬間」では、卒業生を代表して菊池皐了さんがあいさつしたあと、全員が気持ちを一つに、中学校生活最後となる合唱を披露しました。最後に、かみしめるように校歌斉唱をし、家族や先生、友達、在校生への感謝の気持ちと思い出を胸に、卒業生たちは学舎を巣立ちました。遠野西中学校では、卒業生37人が仲間たちと泣き、笑いあった思い出の学び舎を巣立ちました。卒業式では、中野善文校長から卒業生一人一人に卒業証書が手渡されました。中野校長は、式辞で、「喜びや悲しみをともに分かち合える人を大切にすること」そして、「今を大切にすること」。その2つを新たな道に進む卒業生への願いとして伝え、「くじけそうになった時は中学校をともに過ごした仲間の顔を思い出してほしい」とはなむけの言葉を贈っていました。巣立ちの会では、卒業生が3年間を振り返りながらお世話になった先生や親、仲間たちへの思いとこれからの期待を胸に「虹」を合唱しました。このあと、校歌を歌い、卒業生と保護者から担任の先生などには花束が、そして、先生たちから卒業生にはエールが送られました。卒業生たちは、先生たちからの心のこもったエールを受け取り、緊張した中でも笑顔を見せていました。最後に、卒業生が親に花束と手紙を贈って感謝を伝え、涙あり、笑顔ありの卒業式で3年間過ごした学び舎を巣立っていきました。

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