2020年3月2日放送

市内の高校で卒業式

遠野高校と緑峰高校の両校できのう(1日・日曜日)卒業式が行われ、卒業生が新たな進路に向けて学び舎を巣立ちました。遠野高校では、新型ウイルスの感染拡大の心配を受け規模を縮小し在校生不在の中で卒業式が行われました。卒業式には、卒業生131人全員がそろって出席し、保護者や先生などの温かい拍手に迎えられる中入場しました。そして、阿部伸校長から卒業生一人一人に卒業証書が授与されました。式辞で阿部校長は、「思いやりの心、温かいことば、しなやかな対応力を大切にし、人の喜ぶ顔を見るために人に尽くすような思いやりの心のある生き方を求めてほしい」と卒業生たちへの願いを述べました。「目に見えない感染症との戦いやいつ降りかかってくるか分からない災いに対し、心を構え備えることはとても重要」とした中で、「他人の幸せや不幸を自分事と感じることができる人になってもらいたい」とその願いを伝えていました。「卒業生のことば」では、代表して菊池友佑さんが、先生や家族へのこれまでの感謝とともに、高校生活を振り返り在校生への思いなどを述べました。卒業生たちは、元気に堂々とした姿で式典に望み、3年間お世話になった学び舎に別れを告げました。なお、卒業生の進路については、先月26日現在で、進学が93人、地元企業などへの就職が38人ということです。また、緑峰高校でも規模を縮小して卒業式が行われ、生産技術科28人、情報処理科13人の合わせて41人の卒業生が式に臨みました。卒業生は、名前を呼ばれると自分たちで作った世界に一つだけのホップ和紙の卒業証書を菊池勇校長から受け取っていました。菊池校長は、「輝かしい成果以上にみなさんが誇るべきは、表に現れない苦労や、実らなかった努力を繰り返しながら、仲間と過ごした3年間。その誇りを胸に新しい環境でも、新たな挑戦をしてください」とはなむけの言葉を贈りました。続いて、在校生を代表して出席した坂本瞳佳生徒会長が、「先輩方が築きあげてきた緑峰高校を大切にし、発展できるよう精進します」と送辞を述べたあと、卒業生を代表して岩間瑞季さんが答辞を述べました。そして最後に、卒業生がこれまで育ててくれた保護者に自分たちで育てたパンジーを贈って、感謝の気持ちを伝えていました。卒業生は、3年間の思い出を胸に、晴れやかな表情で学び舎を巣立っていきました。なお、緑峰高校では、11人が進学、30人が県内外への就職と卒業生全員の進路が決まっているということです。

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