2020年2月18日放送

市長記者懇談会

市長記者懇談会がきょうとぴあ庁舎で開かれ、令和2年度の遠野市一般会計予算案などについて発表がありました。来年度の予算について市は、「支え合い、新たな時代を拓く予算」として、総額は、今年度に比べ7億4000万円少ない、172億5000万円とするということです。特徴として今年度に引き続き「人づくり・地域づくり」「子育て支援」「健康づくり」の3つの重要施策を確実に実行するとともに、「遠野物語発刊110周年」など来年度ならではの事業に取り組むということです。重要施策の1つである「人づくり・地域づくり実施本部事業」として13の主要事業におよそ3億1725万円。主な内容は、小さな拠点による地域づくりを応援するための「小さな拠点による地域づくり推進事業費」におよそ6576万円。共生社会の実現に向けた心のバリアフリーを推進するための、「先導的共生社会ホストタウン推進事業費」におよそ2010万円となっています。重要施策の2つ目、「子育て支援実施本部事業」として29の主要事業におよそ20億4065万円。主な内容は、養育支援を必要とする家庭に対するヘルパー派遣と家事援助の提供のための「子育てヘルパー派遣事業費」におよそ371万円。青笹児童館の増築のための「児童館施設整備事業費」におよそ1707万円。こども本の森構想の検討と推進のための「こども本の森構想推進事業費」におよそ147万円となっています。重要施策の3つ目、「健康づくり実施本部事業」として、11の主要事業におよそ2億7896万円。主な内容は、こころの健康づくりを支援するゲートキーパーなどの養成のための「こころの健康づくり事業費」におよそ37万円。自治体連携によるヘルスケア事業のための「自治体連携ヘルスケアプロジェクト事業費」におよそ8299万円となっています。このほか、遠野物語110周年を機に遠野の魅力を発信する「遠野物語発刊110周年事業費」に357万円となっています。また、今年度の遠野市一般会計補正予算案として、国や県などの補助事業費が計上されることにより、歳入歳出からそれぞれおよそ2514万円を追加し、総額およそ197億3196万円にすると発表しました。このうち主な歳出は、国の補正予算による地方創生拠点整備交付金を活用した道の駅「遠野風の丘」リニューアル整備の事業費としておよそ5億4487万円となっています。市では、来週25日に開会が予定されている、3月遠野市議会定例会に今年度の一般会計補正予算案と来年度の一般会計予算案を提出することにしています。このほか、小友町外山地区における太陽光発電事業に対する市の対応経過などについても発表がありました。小友町外山地区で行われている太陽光発電事業設備設置工事で濁水が発生していると去年4月に地域住民から通報がありました。この濁水により河川環境の悪化や農業施設への被害などが発生し、市では、事業者との対策協議や書面・口頭での指導のほか、立入調査などを行い、対策を講じるよう要望してきました。しかし、改善が見られなかったため、先月、本田市長などが事業者の本社を訪れ、「濁水への対応」「事業に対する住民理解」など4項目について直接申し入れをしました。しかし、回答内容が抽象的だったことから、市では今後、対策を具体的に提示させ、早期に対応するよう強く指導していくほか、立入調査の実施などの継続していくということです。また、こういった被害が発生していることを受け、遠野市景観資源の保全と再生可能エネルギーの活用との調和に関する条例を一部改正するということです。改正案には、太陽光の設置を制限する抑制区域として市内全域を指定することや、1ヘクタール以上の太陽光発電設備設置事業は許可しないなどの内容が盛り込まれています。本田市長は、「遠野ならではの自然は貴重な財産であり、後世に残さなければならない。事業者には誠意を持ってこの問題に向き合ってほしい」と述べていました。なお、条例の改正については来週25日に開会する3月市議会定例会に提案するということです。このほか、今年度の市長と語ろう会の開催結果などについても発表がありました。市内11地区で開催した市長と語ろう会には392人が参加し、地区センターの指定管理者制度への移行に伴う市の支援体制など190件の意見・提言が寄せられたということです。また、今週土曜日に開催される令和元年度わらすっこ議会や、「こども本の森構想」の推進、来週水曜日に開催される遠野高校「新しい『遠野物語』を創るプロジェクト」の発表会についても発表がありました。

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