2020年2月14日放送

ニホンジカ捕獲応援隊員育成講習会鳥獣被害対策研修

ニホンジカ捕獲応援隊員育成講習会と鳥獣被害対策研修会がきのう(13日・木曜日)市役所本庁舎で開かれました。この講習会と研修会は、野生鳥獣の生態や被害対策を学び、農作物などの被害軽減に繋げようと遠野市が開きました。ニホンジカ捕獲応援隊は、狩猟免許を持たない人でも市が主催する講習会を受講することで、遠野市鳥獣被害対策実施隊の指導監督の下、わなの見回りや管理など補助的な活動を行うことができます。きのうの講習会では、遠野市鳥獣被害対策実施隊員や市内の農家など90人が参加する中、初めに市の担当者から遠野市の昨年度の鳥獣による被害状況とニホンジカ捕獲応援隊について説明がありました。それによりますと、7年前の平成25年をピークに遠野市の農作物被害状況は減少しているということですが、昨年度は9280万円の被害総額になっているということです。また、市では、地域ぐるみの捕獲対策を重点にした有害鳥獣対策の3つの柱として、「駆除」「防除」「人材育成」を掲げています。その成果として、ニホンジカの有害捕獲実績は、昨年度1857頭となり県内でもトップクラスの実績となっているということです。また、講習会では、遠野市鳥獣被害対策実施隊の隊員を講師に、ニホンジカなどを捕獲する罠の仕組みや設置方法の実技も行われました。この後開かれた鳥獣対策研修会では、農作物野生鳥獣被害対策アドバイザーに登録されている雫石町役場の谷崎修さんを講師に、近年市内でも目撃情報があるイノシシについて講習が開かれました。谷崎さんは、イノシシの行動や特徴などの他、自身も狩猟免許を持ち駆除をしながらの体験談、高い繁殖能力で増加する雫石町での被害状況を対策を交えながら説明していました。講習会と研修会に参加した人たちは、野生鳥獣から農作物などの被害を軽減する知識を深めた様子でした。

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