2020年1月30日放送

文化財防火デー伝承園で消防訓練

今週26日・日曜日は、第66回文化財防火デーとなっています。これに合わせ土淵町の伝承園では、文化財の消防訓練が実施されました。文化財防火デーは、およそ70年前の昭和24年1月26日に、奈良県の法隆寺で発生した火災で金堂の壁画が焼損したことから文化財を火災や震災から保護しようと昭和30年に国が定めました。この日は、伝承園の従業員や遠野市消防団第6分団などおよそ60人が参加し、敷地内の炭窯から出火し国指定重要文化財の旧菊池家住宅などに延焼するおそれがあると想定して消防訓練が実施されました。訓練では、消火器で初期消火をして、お客の避難誘導と重要物品が運び出される中、消防職員などが延焼を防ごうと放水を行いました。参加した人たちは、本番さながらの緊張した顔つきで声を掛け合いながらいざという事態に備えていました。訓練終了後には、遠野消防署の三松丈宏消防署長が、去年10月に発生した沖縄県の首里城の火災に触れ、「一番大切なのは火災を出さないこと、訓練を通して再確認した消防設備や火災発生時の行動を忘れず、地域で市の、国の宝を守っていきましょう」と、講評していました。なお、市内ではことしに入り車両火災が1件発生しているということで、遠野消防署では雪が少ない暖冬ではあるが空気が乾燥し火災が発生しやすい状況となっているため、火を扱う際は注意してほしいと呼びかけています。

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