2020年1月23日放送

遠野発 薪セミナー

遠野発薪セミナーが、今週月曜日(20日)あえりあ遠野で開かれました。このセミナーは、薪や薪ストーブについて基礎的な知識を深め薪をはじめとする木質バイオマスエネルギーの利用をさらに促進し、森林資源の有効活用を図ろうと県の遠野農林振興センターが開きました。この日は、既に薪を利用している人やこれから利用を考えている人など、市内外からおよそ90人が参加しました。はじめに、遠野市の木質バイオマスエネルギー利用の現状などについて事例発表が行われました。木質バイオマスは、燃料を燃やす際に発生する二酸化炭素を樹木が生長する課程で吸収する効率の良さから、環境面で優れていることが注目されています。現在、市では、遠野市新エネルギービジョンとして、遠野型新エネルギー導入施策による好循環型社会の構築の一つである、木質バイオマスエネルギーの推進を進めています。その中で、チップを製造する移動式チッパー機を導入し保管するチップヤードを5年前に整備したことや、木質バイオマスを利用する本庁舎では化石燃料と比べると大幅に燃料コスト面が削減できていることが報告されました。続いて発表した、遠野エコネットの千葉和さんは、里山に手を入れ間伐材を薪や炭木工作品にしている遠野・薪の駅プロジェクトの活動を紹介し、山の資源を活用しながら地域を活性化させている取り組みについて説明していました。また、セミナーでは、花巻市に住む薪割りストの深澤光さんが、「薪のある暮らし方」と題し講演を行い、日本以外でも昔から広く使われてきた薪を使った生活や、自身の薪を使った生活体験を話しながら、薪が持つ魅力を伝えていました。参加した人たちは、事例報告や発表を通じ薪をはじめとする木質バイオマスの有効活用について、理解を深めた様子でした。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.