2020年1月10日放送

遠野市教育研究所教育研究発表会

遠野市教育研究所による教育研究発表会がきのう(9日・木曜日)、あえりあ遠野で開かれました。この発表会は、遠野市の最優先課題の一つである「学力向上」の取り組みを発表し、情報を共有することで教員の指導力と児童・生徒の学力向上に繋げようと、遠野市教育研究所が毎年、開いています。きのうは、市内の小中学校をはじめ、幼稚園や保育園、高校の教職員などおよそ160人が集まりました。発表会では、遠野・遠野東・遠野西の各中学校区ごとに、今年度、学力向上を図るために取り組んできた成果や課題などが発表されました。このほか発表会では、遠野市教育研究所の所員から、市の学力向上に関する取り組みや現状についてなどの報告もありました。それによりますと、今年度4月に実施された全国標準学力調査の偏差値は、小・中学校ともに全国平均50のところ、小学校は51.2、中学校は48.8ということです。また、教科別に見ると小学校の算数と中学校の数学では、高学年になるに連れて授業が難しくなっていることもあり、全国平均を下回るなど課題も見られたということです。発表と報告を受けて遠野市教育委員会学校教育専門員の本田正弘さんは、「全体的に見て成果が表れてきている。今後も自信を持って学力向上のため取り組んでほしい」と講評していました。この発表会を通じて集まった教職員たちは、互いに情報共有を図りながら、来年度以降の学力向上の取り組みへの参考としている様子でした。

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