2019年12月23日放送

マイ・ホウキ作り講座

マイ・ホウキ作り講座が、先週木曜日(19日)松崎町の総合福祉センターで開かれました。この講座は、昨年度からの農業と福祉・連携事業の一環として、遠野市社会福祉協議会が市民向けに開きました。講師を務めたのは、ホウキ作りおよそ30年の宮守町鱒沢に住む小友定吉さんです。小友さんは、父の見よう見まねで始めたのをきっかけに、作ったほうきを親戚や知り合いにプレゼントするというスタイルで、長年ほうき作りに励んでいます。ほうき作りは、小友さんの完成品を見ると一見簡単そうに見えますが、実際に作ってみると材料を編み込んでいく手順を覚えたり力加減が難しかったりして参加者は苦戦していた様子でした。時折、参加者がうなり声をあげるシーンもありましたが、長年の技をもつ小友さんから優しく手ほどきを受け、マイ・ホウキ完成に向けて作業に没頭していました。《ON・様子》参加者が作るマイ・ホウキには、材料としてことし市内で収穫した「ほうき草」が使われました。「誰もが参加できることを」と昨年度から進められてきたこの取り組みは、「ほうき作り」のため種を育て、栽培、収穫するといった過程の中に、この日の参加者を含め、たくさんの人たちが関わってきました。また、遠野市地域活動支援センターのメンバーや希望の郷「絆」サポートセンターの利用者、地域ボランティアなどがさまざまな場面で参加し、交流を深めました。そして、その集大成、マイ・ホウキ作り講座では、参加者が一日かけた物が形となり、世界で一つだけのホウキが完成していました。遠野市社会福祉協議会では、来年更に、この取り組みを市内のいろいろな地域に広げていきたいとしています。

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