2019年12月12日放送

ふるさと遠野音楽祭

市内の中学生や大学生などによる「ふるさと遠野音楽祭」が、今週日曜日(8日)あえりあ遠野で開催されました。「ふるさと遠野音楽祭」は、中学生たちが地域を大切に思う心を育み、多様な感性に触れることで新たな学びの機会にしようと、遠野みらい創りカレッジと、東日本大震災をきっかけに発足した学生音楽団体「MotherEarthProject」が昨年度から開催しています。大学生たちは、市内の各中学校を訪れ、ワークショップを開く中で、「ふるさと遠野」についてアイデアを出し合い、それをもとに曲を完成させました。今回のテーマは「想像水中都市遠野」です。もし、湖の中に人々の暮らしがあるとしたらどんな世界が広がっているのか、市内3校の中学生と高校生の有志、そしてMotherEarthProjectのメンバーあわせておよそ150人が表現しました。会場となったあえりあ遠野交流ホール全体を、湖の中を連想させる青色の照明が包み込み、幻想的な雰囲気が観客を水中都市へいざないます。遠野中学校吹奏楽部などで構成するオーケストラが勇壮な音楽を奏でるなか、遠野西中学校の3年生による透き通った合唱、遠野東中学校1年生の布や扇子などを使いながらのダイナミックな身体表現で、湖の中の世界を見事に作り上げていました。遠野の豊かな四季を感じさせる美しい音色と、中学生たちが全身全霊をかけたステージに、訪れた170人の観客からは盛大な拍手が送られていました。一年間の努力が実を結び、生徒たちの表情は充実感に満ちあふれていました。訪れた人たちからは「水中都市のイメージが伝わってよかった、感動した」「来年以降も続けてほしい」などの感想があがり、出演者みんながワンチームとなって作り上げたコンサートを賞賛していました。

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