2019年12月9日放送

Next Commons Labカンファレンス

全国のNextCommonsLabのメンバーが、先週木曜日から2日間市内でフィールドワークなどを行いました。遠野のほか、国内外に12の拠点を持つNextCommonsLabでは、年に1回、各拠点のメンバーが一堂に集まり、それぞれの課題の共有や未来について議論する場を設けています。ことしは、遠野で開催され、各拠点のメンバーや市の職員などおよそ70人が参加しました。初日となった先週木曜日は、フィールドワークを通じて遠野の自然や文化を体験したほか、遠野で取り組まれているプロジェクトについて理解を深めたということです。2日目は、遠野みらい創りカレッジを会場に、NextCommonsLabの林篤志代表と、社会学者の宮台真司さんが対談し、「いろいろな仕掛けを作って体験をデザインする」「外に発信していく前に地域の共有資源が持っている価値を理解する必要がある」など地域の資源を活用した事業づくりなどについて意見を交わしていました。このあと、分科会が開かれ、臨床心理士を中心としたメンタルコンディショニングや、活動を広げるためのネットワークの構築などについて話し合っていました。このうち、コーディネーションの分科会では、地域と起業家をつなぐ「コーディネーター」と起業家の間で認識のズレが生じることがあるという課題があがりました。これに対し、「起業家がコーディネーターに頼るところと、自分で取り組むところのすみ分けを明確にすることで、認識のズレは緩和されるのでは」という提案があがっていました。参加した人たちは、ほかの拠点の様子やそれぞれが抱える課題などについて意見を交わし、今後の活動の参考にしている様子でした。

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