2019年11月25日放送

市民が市に本を贈る

遠野を訪れる人たちに遠野の文化をPRしてもらいたいと、先週木曜日(21日)市民から遠野市に本が贈られました。本を贈るためとぴあ庁舎を訪れたのは、東穀町に住む佐藤誠輔さんです。佐藤さんは、30年ほど前に遠野小学校の校長を最後に定年退職した後、日本のグリムと称された佐々木喜善の業績を市内外の人たちにより広く理解してもらおうと、佐々木喜善や遠野の昔話についての著書を出版しています。この日は、数ある著書の内、遠野の文化をPRするため活用してほしいと、27年前に出版し、5年前に文庫版として再出版した「口語訳遠野物語」50冊を市に贈りました。本を受け取った本田市長は、「来年は遠野物語発刊110周年を迎えます。遠野物語の世界の中から遠野という地域を日本あるいは世界に発信していくため、活用していきたい」と感謝していました。佐藤さんによる本の寄贈は、5年前から毎年、行われていて、この日を含めて540冊目となりました。なお、市によりますと、この日贈られた「口語訳遠野物語」文庫版は、遠野を訪れた人たちに遠野の文化を伝えるため活用されるほか、市立図書館で借りることが出来るということです。

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