2019年11月18日放送

重要文化財 千葉家住宅 茅刈体験ワークショップ

重要文化財千葉家住宅の茅葺屋根のふき替えに使用する茅を刈る茅刈体験ワークショップが先週土曜日(16日)綾織町にある茅場で開かれました。重要文化財千葉家住宅は、令和7年度のグランドオープンに向けて、平成28年度から主屋や土蔵・石垣などの保存修理工事が行われています。このワークショップは、千葉家住宅の保存修理工事に貢献したいと、千葉家住宅を活用し地域活性化につながる取り組みを実践している重文千葉家の活用を考える会が平成28年度からこの時期に開いています。この日は、重文千葉家の活用を考える会のメンバーや市民、秋田県からおよそ20人が参加しました。会場となった綾織町の茅場には、ことし4月に良質な茅が育つようにと「火入れ」をして育った長さ2メートル以上あるまっすぐな茅が生い茂っていました。参加者たちは、早速、鎌を手に取り巧みな手さばきで次々と茅を刈り取っていました。また、ワークショップでは、刈り取った茅を立てかけて春先まで自然乾燥させる「シマダテ」と呼ばれる作業も行われ、体験を通じて参加者たちは、かつて遠野地方でも盛んに行われていたという茅葺文化への思いを馳せていました。なお、遠野市では、今回、刈り取られた茅を自然乾燥をしたのち保存し、今後、千葉家住宅の屋根のふき替え工事で使用するということです。

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