2019年11月14日放送

フッ化物洗口実施検討会議

市内小中学校のフッ化物洗口の実施検討会議が、おとといあえりあ遠野で開かれました。遠野市は、小・中学校の児童生徒のむし歯の数が多く、平成25年から27年の3年分の集計では、遠野市の12歳児のむし歯の数の平均が1人あたり2本以上と県平均を上回る結果となりました。この現状を踏まえ、市では、児童生徒の歯の健康づくりを推進するため、むし歯予防に効果があるとされるフッ化物洗口の実施に向けた取り組みを進めています。その一環として、学校や保護者にフッ化物洗口について理解を深めてもらい、今後の実施方法について検討しようと会議が開かれました。この日は、市内小中学校の校長や養護教諭、PTA会長などおよそ80人が出席する中、初めに、菊池広親教育長が「子どもの歯の健康を守るため、それぞれの立場で何ができるのかを一緒に考えていきたい」とあいさつしました。続いて、岩手県保健福祉部の吉田有里さんが、全国の実施状況や使用する薬品・道具などについて説明しました。フッ化物洗口は、フッ素を薄めた液で30秒から1分程度うがいをするというもので、市では、週に1回、小中学校で希望する児童生徒を対象に実施を検討しているということです。最後に意見交換が行われ、出席した人からは、「早いうちに始めることで大人になってからも、むし歯ができにくくなるのか」「むし歯予防の方法として歯科検診を増やすのも、一つの手だてになるのでは」などの質問や意見があがっていました。なお、次回の会議は、今月26日に開かれる予定で、実施の方法などについて検討するということです。

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