2019年11月4日放送

労働災害防止会議

林業による労働災害を防止しようと、先週水曜日(30日)岩手南部森林管理署遠野支署による労働災害防止会議の現地視察が附馬牛町の国有林で実施されました。この現地視察は、冬を前にして木材の生産事業が最盛期を迎えるこの時期、林業従事者に安全意識を高めてもらい労働災害の撲滅を図ろうと、岩手労働局釜石労働基準監督署協力のもと、毎年行われています。この日は、遠野・東和・大迫で林業に従事しているおよそ60人が参加しました。初めに岩手南部森林管理署遠野支署の野木宏祐支署長が「一人一人が当事者意識を持って林業の現場での労働災害撲滅に取り組んでほしい」とあいさつしました。この後、参加者たちは、附馬牛町東禅寺の荷鞍石山国有林で木材の生産を含めた間伐事業を請け負っている市内事業所の作業員によるチェンソーを使った伐倒から各種重機を用いた集材・運搬までの作業を視察しました。作業員たちは、指さし確認や笛、クラクションによる合図を行い、常に安全を確保しながら作業にあたっていました。岩手南部森林管理署遠野支署によりますと、今年度、東北森林管理局管内では、18件の林業労働災害が発生していて、その内の1件は遠野支署管内で発生したということです。現地視察を通じて参加者たちは、改めて林業災害を防止しようと安全への意識を高めた様子でした。

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