2019年10月24日放送

乗用馬市場に向けて(1)

第46回遠野市乗用馬市場が、来週火曜日(29日)遠野馬の里で開かれます。それを前にきょうとあすの2日間、乗用馬市場の開催に関わる遠野馬の里のスタッフや出展する馬を紹介します。きょうは、本番に向けて準備に励むスタッフについて紹介します。ことしで46回目となる遠野市乗用馬市場。本州では唯一の市場で、全国でも、遠野市と北海道根釧地域の2カ所のみで開催されています。また、遠野の馬は質が高いこともあり、毎年、全国から馬事関係者や乗馬クラブの人が購買に訪れます。しかし、去年は、売上総額1115万円、このうち最高価格が215万円、購買率が37.9%と、前の年を下回る厳しい結果となりました。このことを受け、ことしは時間をかけて育成・調教し、高値が期待される3歳・4歳馬をすべて出展することにしました。市場の2週間ほど前からはスタッフ総出で、馬の手入れや会場となる覆馬場での運動など最終調整に入っています。このうち、育成・調教を担当している山口勝也さんは、毎年、市場の日が最高の仕上がりになるよう丹精込めて歩き方の訓練やしつけをしていると話します。当日は馬に乗り、その魅力を最大限引き出します。乗る人の癖によって馬の動きも変わってしまうため、重要な役割となります。また、初めての乗用馬市場を体験するスタッフもいます。ことしから馬の里で仕事をしている盛美佐子さんです。もともと動物が好きで北海道と青森の牧場で競走馬や牛の育成に関わったことがあるという盛さんは、もう一度、馬に携わる仕事がしたいと馬の里で馬の手入れなどの仕事に励んでいます。初めての乗用馬市場で少し緊張しているものの、愛情込めて世話をしてきた馬のためにもがんばりたいと話します。馬産地「遠野」の魅力を全国に発信するためスタッフ一丸となって育成・調教してきた馬たちに馬の里の千葉祥一場長も期待が高まります。遠野市乗用馬市場は、来週29日午後1時から馬の里・覆馬場で開催されることになっています。また、前日28日には、乗用1歳馬管理共励会が開かれるということです。なお、あすは出展予定馬について紹介します。

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