2019年10月16日放送

特殊詐欺被害防止のための声かけ訓練

市内のコンビニエンスストアできょう(16日・水曜日)、特殊詐欺被害を未然に防ごうと、店員による訓練が行われました。この訓練は、コンビニエンスストアの従業員の防犯意識向上と地域で特殊詐欺を防ごうと、遠野警察署が実施しました。きょうは、市内のコンビニエンスストアの従業員が集まる中、警察官が被害にあう可能性があるお客役となり、2つの事案を想定した訓練が行われました。1つめは、店頭で販売されている電子ギフト券を購入させる手口の「架空請求詐欺」です。携帯電話を片手に、少し焦った様子で入店し、20万円分の電子ギフト券を購入しようとしているお客役の警察官に対し、従業員がレジで詐欺の可能性があることを伝え、警察に相談するよう促します。2つめは、電話をしながらATMを操作させお金を振り込ませる手口の「還付金等詐欺」の訓練です。通話をしながらATMに向かい、犯人からATMの操作方法を指示されているお客役の警察官に対し、従業員は、優しく声を掛け、詐欺の可能性があることを説明します。どちらの例でも、冷静に詐欺の可能性があることを見極め、説得に努める従業員に対し、遠野警察署の署員は「完璧な対応でした」と講評しました。そして従業員たちに『「絶対に詐欺です」と断定せず、「詐欺かもしれませんが大丈夫ですか?気をつけてくださいね」と、相手を否定せずに、詐欺かもしれないと気づかせるきっかけとなるような声かけをお願いします』とアドバイスを送っていました。遠野警察署によりますと、ことしに入って県内の特殊詐欺被害の認知件数は、9月末までに47件で、およそ1億4千万円の被害が出ているということです。遠野市内では、被害届は出ていないものの、相談は複数件あり、プリペイドカードを購入し、振り込んでしまった事案と、パソコンのウイルス対策ソフト購入名目の振り込みを、従業員の声かけで防止した事例があったということで、遠野警察署では、特殊詐欺の被害にあわないよう注意を呼びかけています。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.