2019年10月14日放送

全国地域安全運動出発式

「全国地域安全運動」が、先週金曜日(11日)から全国一斉に実施されています。「全国地域安全運動」は、地区防犯協会をはじめとする民間協力組織・団体などと警察が連携し、犯罪や事故などのない安全で明るく住みよい地域社会の実現を推進するため、来週日曜日(20日)までの10日間実施されます。初日となった先週金曜日、遠野市内では、より一層、地域防犯活動を強化し、市民の防犯意識を高め定着を図ろうと、防犯関係団体・機関が一堂に会して出発式が行われました。これに先がけて、市内の幼稚園・保育園の年長園児を対象にした「防犯ぬりえコンクール」の表彰式も行われました。コンクールには184点の応募があり、その中から、最優秀賞などを受賞した子どもたちに、賞状と記念品が贈られました。応募のあった全ての作品については、運動期間中、とぴあ庁舎市民課前に展示されることになっています。出発式で、遠野市防犯協会連合会の会長を務める本田市長は、「道路インフラの整備で利便性が高まり人の行き交いが激しくなった中、みなさんの活動によりしっかりと安心安全の遠野をつくっていかなければならない」と呼びかけました。ことしは、運動の重点が3つ定められていて、「鍵かけの励行」については岩手県独自で定められています。遠野警察署によりますと、遠野市内では、ことしに入ってから何らかの犯罪の被害に遭ったという届け出が8月末現在で30件、去年の同時期に比べて13件少ないということです。一方、県内では、住宅が狙われた空き巣被害は多くないものの、無施錠被害率が全国でワースト1となっていて、市町村別で見ると遠野はその中でもワースト上位に入っているということです。遠野警察署の亀山久雄署長は、「鍵かけをしていれば被害を防ぐことができた可能性が多かったのではないか」とした上で、「出かける時のみならず、自宅にいる時も鍵かけを励行していただき、犯罪被害に遭う確率を少なくしたい」と協力を呼びかけていました。続いて、岩手県防犯協会連合会の賛助会員として事業運営に貢献してきた市内の2団体に、県防犯協会連合会と県警察本部長警視庁からの感謝状が伝達されました。このあと、遠野地区少年警察ボランティア協会の阿部正一会長が決意表明をしました。出発式のあとは、近隣の商業施設でさっそく街頭啓発活動が実施されました。なお、運動期間中は、高校生に対する自転車鍵かけ指導や特殊詐欺被害防止のための声かけ訓練などが予定されています。

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