2019年10月8日放送

“わ”で奏でる東日本応援コンサート2019in遠野

“わ”で奏でる東日本応援コンサートが、先週土曜日(5日)、遠野市を会場に開催されました。この日のコンサートは、東日本大震災以降、「わ」の絆を広げていこうと、遠野市教育文化振興財団や遠野市芸術文化協会などで組織する実行委員会が開催しました。今年度は、先月に宮城県松島町と福島県相馬市、そして、先週土曜日には、震災当時沿岸被災地の後方支援の拠点となった遠野で開催され、この日は、およそ800人が会場に足を運びました。イベントタイトルの「わ」には、支援活動の「輪」、被災者と支援者で手を取り合う「輪」、将来への希望や思いをつなぐ「輪」など、たくさんの意味が込められているということです。コンサートでは、遠野で活動する遠野少年少女合唱隊や、市内両校の高校生たち、遠野市民バンドニュー・リバティーズも出演し、会場を盛り上げました。遠野高校吹奏楽部・音楽部、緑峰高校吹奏楽部、花巻北高校合唱部、釜石高校音楽部による合同ステージでは、芝居も混ぜ込んだ高校生たち手作りの舞台に観客たちも手拍子で参加し、舞台と客席が一つの「輪」になっていました。そして、遠野市民バンドニュー・リバティーズがバックバンドを務める中登場したのが、この日のゲスト・渡辺真知子さんです。渡辺さんの圧巻の歌声と表現力による「音楽の力」に観客は大いに魅了され、涙をぬぐう人の姿も見られました。さまざまな「輪」が織りなす暖かみのあるステージに、観客からは「渡辺さんの歌に鳥肌が立った」「舞台と客席が一つになれて楽しかったし、いろんな人の輪が繋がってよかった」と感想があがっていました。最後に、出演者と観客全員で「あの素晴らしい愛をもう一度」を歌い、遠野での東日本応援コンサートは幕を閉じました。

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