2019年10月8日放送

東京2020大会選手村ビレッジプラザ提供木材出発

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の選手村ビレッジプラザ建築に使われる岩手県産木材製品の第1便が、きのう(7日・月曜日)青笹町にある木工団地から東京へ向けて出荷されました。出発式には、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会場整備局の他、岩手県や遠野市の関係者などおよそ50人が出席しました。初めに、岩手県の保和衛副知事が「復興に取り組む姿、これまで世界中からいただいた感謝を伝えていきたい」とあいさつをしました。選手村ビレッジプラザの建築に使われる木材は、全国から公募により決定した63自治体・42事業協力者から無償で提供されます。選手村ビレッジプラザは、木造平屋建ての延べ床面積およそ6000平方メートルで、このうち、岩手県が提供する箇所はおよそ300平方メートルとなっています。国際基準に基づく森林認証を受けている森林から伐採し、その認証を受けている工場などで製造された県を代表する樹種・アカマツとカラマツの木材製品、およそ73立方メートルが提供されます。その第1便として、今回、主に土台に使われるおよそ5立方メートルが出荷され、保副知事から組織委員会会場整備局の福島七郎局長に目録が手渡されました。福島局長は、「岩手の木材がどのように発信されていくか期待したい」と受け取っていました。このあと、安全を願って、地元・青笹小学校の6年生が青笹しし踊りを発表しました。場所を外に移したあとは、児童たちから安全運転のお守りが運転手に手渡されました。そして、テープカットが行われ、木材を乗せたトラックが、集まった人たちに見送られながら東京へ出発しました。選手村ビレッジプラザは、来年の1月から2月頃に工事が完了する予定です。今回の取り組みの中で、アカマツ集成材を17立方メートル製造、岩手県から提供される木材製品の最終加工も担っている遠野グルーラムでは、ことし、「JAS(日本農林規格)」の認定を取得するなどして出荷に備えてきたということです。今後については、建築スケジュールに合わせて調整しながら、順次出荷していくことにしています。

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