2019年10月4日放送

遠野旅の産地特売所「旅の産直」

遠野のまちなかに、新たな旅の拠点ができました。遠野の魅力を発信しようと、先月から活動が始まったこの拠点を、遠野テレビ菊池祐一記者が取材しました。先月1日(日曜日)、駅前通りには遠野の新しい観光を提供する、遠野旅の産地直売所「旅の産直」がオープンしました。この「旅の産直」は、16年前に設立されてから交流を通じた地域づくりに取り組む、認定NPO法人遠野山・里・暮らしネットワークが遠野の暮らしを体感できる観光や情報を提供する拠点として開設しました。ことし7月下旬、オープンに向け「旅の産直」を彩る花飾りが準備されていました。これまで、遠野山・里・暮らし・ネットワークでは、農家民泊や農家レストランなど農村部での観光受け入れが中心となっていました。そうした中、より遠野を盛り上げ知ってもらいたいという思いから、スタッフが1年かけ探し続けた結果、「ヒト」「モノ」「クラシカタ」などの、まち場にある「宝」が見えてきたということです。その「宝」を、遠野市民にまた、遠野を訪れた人に伝えたいと、駅前通りに「旅の産直」を構えました。「旅の産直」のオープン前、青笹町にある遠野ドライビングスクールに、旅の産直のスタッフの姿がありました。「旅の産直」でこれから始めようと準備を進める取り組みについて合宿生に伝えるためです。このように、「旅の産直」のオープンまでの期間、反応を基にスタッフが試行錯誤を重ねてきました。そしてまとまったのが、日替わりでコースを用意する「まちぶら」です。この「まちぶら」は、案内人付きでまち場をおよそ1時間半かけ提携しているお店で遠野の暮らしや歴史、遠野の銘菓づくりなどいつもとはちょっと違うおもてなしに触れることができます。そして、「旅の産直」が力を入れるもう一つの取り組み、それが「むら旅」です。遠野山・里・暮らしネットワークでは、これまで遠野を訪れる人たちに農家民泊をしながら酪農業やワラ細工製作をするなど、農村地域ならではの魅力を伝えてきました。このことに加え、農村地域をのんびりしながら遠野で小さな旅を見つけ触れてほしいという思いから、「むら旅」という切り口でおもてなしも始めています。遠野の誇るべき人・歴史・文化などの魅力を広く発信していこうと始まった「旅の産直」、遠野のにぎわいに結びつく拠点を目指し歩み出しています。

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