2019年10月3日放送

東北みらい創りサマースクール

東日本大震災から復興して「みらいを創り」上げる、東北みらい創りサマースクールが先週土曜日から2日間、土淵町の遠野みらい創りカレッジで開催されました。このサマースクールは、東日本大震災の教訓を後世に伝え、被災した地域の復興支援と地域創生に携わる人材育成を目指し、大学やマスメディア・民間企業などの有志からなる東北みらい創り実行委員会が開催しています。初日となった先週土曜日は、「第8回東北みらい賞」の表彰が行われました。この賞は、震災当初から岩手・宮城・福島の被災地に根差して復興活動を行った個人・団体の中から防災・教育・マスメディア文化の4分野で贈られています。表彰の後、それぞれの団体がこれまでの活動について報告しました。この中で、北上市に本社を置く北良は、東日本大震災直後から自社の医療用酸素ボンベを被災地に迅速に届け、多くの患者の命を救ったこと。その後も、仮設診療所向けの酸素供給システムの開発や災害地の多くが水不足を招くことから水の再生システムを開発した関東の企業と被災地用に共同開発するなど、多発する災害における被災地支援を続けています。北良の笠井健代表取締役社長は、「これからも、多様化する災害において被災地の困難に役立つ開発や支援を続けたい」と、最後に自身の考えも伝えていました。会場に集まった人たちは、復興支援のさまざまな取り組み例に熱心に聞き入っていました。なお、翌日(29日・日曜日)は、体験型のイベントやワークショップが行われ、訪れた人たちと震災後のこれからの未来や知識について学びを深めたということです。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.