2019年9月27日放送

遠野市総合教育会議

今年度1回目となる遠野市総合教育会議がきのう本庁舎で開かれました。この会議は、重要な教育課題について協議・調整し、教育委員会と市の行政部局の連携を図ることを目的に、市長・教育長・教育委員で構成されています。初めに、市内小中学生の学力・学習状況と高校進学に関する意識調査の結果について報告されました。このうち、市内中学生の高校進路希望のアンケート結果について、3年生の市内の高校への進学希望割合が、昨年度は47.5%でしたが、今年度は54.6%とということです。一方で、3年生の保護者については、市外の高校への進学を希望する割合が、年々増えているということです。この要因の一つとして、保護者が進学させたい高校のことをよく知らないことが上げられました。市では、引き続き、高校生による中学校訪問や、保護者と高校との懇談会などを開催し、生徒・保護者への高校生活や進学実績といった情報提供に取り組んでいくとしています。続いて、「学校給食費の算定」と「子育てするなら遠野第2ステージに向けた新たな『プラン・条例・基金』3本柱の創造・発展」について協議されました。このうち、学校給食費について、遠野市では学校給食にかかる経費のうち、食材の購入費用を給食費として保護者が負担していますが、平成18年度に給食費の額を定めてから据え置きのままとなっています。しかし、食材の値上がりなどの影響で、平成27年度以降食材費が給食費を上回り、おかずやデザートの費用が圧迫されているということです。市の担当者からは、「子育てするなら遠野」の子育て施策として給食費は据え置きとし、食材費を公費負担としたいという説明がありました。委員からは、「給食そのものの魅力が低下しているように感じる。市にもサポートしてほしい」という意見が出た一方で、「いい物を子どもたちに食べさせるためには、多少の給食費の引き上げはやむを得ないのでは」という意見も出ていました。このほか市では、栄養摂取基準の9割を超える献立と、それに伴う食材確保に努めるとともに、地産地消の推進に取り組んでいくということです。なお、市では、今回出た意見を参考に、取り組みを進めていくということです。

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