2019年9月2日放送

遠野市防災訓練

遠野市防災訓練がきのう(1日・日曜日)市内全域で実施されました。訓練は、台風接近に伴う大雨により遠野市に土砂災害警戒情報が発表され、土砂災害発生の危険度が非常に高い状態となったことを想定し行われました。ことしは、去年7月の豪雨の教訓を踏まえて運用開始された「警戒レベル」を活用し、早期避難体制の強化と防災意識の向上を図ることなどが目的にあります。午前7時、防災行政無線や遠野テレビ告知放送で、市内全域には警戒レベル3の「避難準備・高齢者等避難開始」が発令され、その後、警戒レベル4の「避難勧告」が発令されました。情報を受けた市民は、ハザードマップに記載されているそれぞれの指定緊急避難場所に避難しました。このうち、宮守町・上宮守地区では、住民の半分以上の241人が訓練に参加し、自主防災組織が主体となって火災消火訓練なども実施されました。住民は、消防職員の指導のもと、消火器を使って初期消火を体験した他、消防団による放水の実演を見学し、子どもたちが実際にホースを持って放水を体験しました。また、土のうの作り方と積み方も学びました。この他、心肺蘇生法体験やAED操作体験も行われ、消防職員の説明を真剣に聞きながら万が一のための知識を得ていました。この日は、婦人消防協力隊による炊き出しも行われ、訓練のあと配られたおにぎりをおいしそうに頬張る子どもたちの姿が見られました。訓練には、家族連れで多くの住民が参加し、地域一丸となって防災への意識を高めていた様子でした。なお、市によりますと、市内全体では、去年より115人多い7501人が防災訓練に参加したということです。

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