2019年8月26日放送

ソーラーシェアリング発電所完成

エネルギー事業を手掛ける東京の会社が青笹町に整備を進めていた農業と太陽光発電を同時に行うソーラーシェアリング発電所が完成し、先週金曜日(23日)、竣工式が執り行われました。ソーラーシェアリング、営農型太陽光発電は、農業を行いながら農地の上で太陽光発電をする仕組みのことで、農業と発電による収入が見込めるため、耕作放棄地や後継者問題の解消などを解決する取り組みとして注目されています。青笹町中沢に完成したソーラーシェアリング発電所は、太陽光や風力など自然エネルギー事業を手掛ける東京のSBIエナジーが、総事業費およそ3億1千万円をかけて、およそ1.9ヘクタールの耕作放棄地に整備しました。また、年間の発電量は、およそ316世帯分の消費電力に相当するおよそ139万1千キロワットで、すでにことし6月から東北電力の個別価格買取制度を利用して、売電が始まっているということです。先週金曜日、現地では、ソーラーシェアリング発電所の完成を祝おうと関係者が出席して、竣工式が執り行われました。発電所を整備したSBIエナジーの中塚一宏代表取締役社長が「太陽光発電所があることでその収益が農業に従事する人たちに還元できる仕組みとなるよう頑張っていきたい」とあいさつ。続いて、発電所が整備された農地で来月から本格的に畑わさびの栽培に取り組む、紫波町の農業法人オービットファームの佐藤大実職務執行者が、「地域のみなさんの力を借りながら、青笹町から新しい農業のモデルを全国に発信していきたい」とあいさつし、営農への意欲を見せていました。なお、SBIエナジーとオービットファームでは、今後、発電所で栽培された畑わさびは、市内の加工所に出荷するほか、災害時には地域の防災拠点として、発電所の電力を活用できるよう非常用電源設備の整備も進め、遠野の地域活性化のため取り組んでいくとしています。

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