2019年8月21日放送

市長記者懇談会

8月の市長記者懇談会が、きのうとぴあ庁舎で開かれ、今年度の市の一般会計補正予算案などについて発表がありました。本田市長は、来週火曜日開会の遠野市議会9月定例会に提出する今年度の遠野市一般会計補正予算案について歳入歳出にそれぞれ6億8977万1000円を追加し、予算総額を191億9378万4000円とすると発表しました。主な内訳として、森林資源の有効活用や自然環境に配慮した遠野健康福祉の里チップボイラー整備に係る事業費として、およそ2億3539万円。10月から国が実施する幼児教育・保育無償化に併せ、市が単独で実施する副食費無償化に係る事業費として、およそ626万円などとなっています。このほか、第2次遠野市総合計画前期基本計画まちづくり指標などの平成30年度の実績について発表がありました。まちづくり指標の総数132のうち達成率100%以上が68指標、達成率90%以上100%未満が30指標、達成率90%未満が34指標だったということです。このうち、スポーツ施設の利用者数は、スポーツ合宿の誘致などにより達成率106.4%となりました。一方で中心市街地の観光施設の入り込み数や馬の生産頭数などの指標が未達成だったことから、市では、観光・畜産に力を入れていきたいとしています。また、遠野スタイル創造・発展総合戦略の重要業績評価指標KPIについては18指標のうち、創業支援件数や農産物直売所の売上額など6指標が目標数値を達成し、新規学卒者雇用数や定住者世帯数など12指標が未達成だったということです。本田市長は、「まちづくり指標については、厳しい状況の中、みんなで取り組んだひとつの結果ではないか。重要業績評価指標については、この結果を正面から受け止め、しっかりと検証していきたい」と述べていました。このほか、小中学校における重点施策の取組みについても発表がありました。遠野市では、今年度の小中学校における重点取組として「学力の向上」「むし歯・肥満の防止」を掲げています。このうち、今年度実施した標準学力検査の結果について、小学校の偏差値は51.2で、まちづくり指標で掲げる目標値を2.7ポイント下回ったものの、全国平均は上回ったということです。また、中学校の偏差値は、48.8でまちづくり指標で掲げる目標値を0.2ポイント上回ったものの、全国平均は下回ったということです。このほか、むし歯予防対策について、平成25年から27年の3年分の集計では、遠野市の12歳児のむし歯の数の平均が1人あたり2本以上と県平均を上回ったということです。菊池教育長は、「現状を把握し、学校や関係者などと連携しながら、より効果的な予防対策を検討していきたい」と述べていました。

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