2019年8月12日放送

遠野市防災会議

遠野市防災会議が、先週金曜日本庁舎で開かれ、地域防災計画などについて協議しました。この会議は、防災や災害発生時の対策などの基本となる遠野市地域防災計画の内容について協議し、岩手県の地域防災計画との整合性を図るため、毎年開かれています。この日は、市の防災会議の委員28人が出席し、市の地域防災計画と水防計画の修正について協議しました。このうち、遠野市地域防災計画の見直しでは、去年、西日本を中心に発生した豪雨災害を踏まえ、洪水予報河川と水位周知河川以外の河川についても、避難勧告などの発令基準と発令範囲を具体的に設定するということです。このほか、去年1月から2月の大雪対応を踏まえ、予防的な通行規制の設定や、除雪車の配備などによる道路交通の確保についても追加されています。また、水防計画の見直しについては、ことし5月から県内で運用されている洪水時の水位観測に特化した危機管理型水位計の観測などが追加されています。会議では、これらの修正案について協議され、すべて原案の通り承認されました。このほか、盛岡地方気象台の大隆広次長による講話が行われ、大雨や土砂災害の危険度分布図の見方を説明したほか、「災害の規模が大きいほど、正確な情報は入ってこなくなる。・疑わしい時は行動する・最悪の事態を想定して行動する・空振りは許されるが、失敗は許されないというプロアクティブの原則にのっとって行動することが大切」と災害時の積極的な行動の重要性について伝えていました。出席した人たちは、気象情報の活用の仕方や災害時の行動について理解を深め、防災への意識を高めている様子でした。

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