2019年8月12日放送

遠野文化フォーラム「子守唄と民謡」

遠野文化フォーラム「子守唄と民謡」がおととい市民センターで開かれました。遠野文化フォーラムは、遠野の文化を広く知る機会として、毎年開催されています。ことしは、遠野出身の民謡研究家武田忠一郎の功績を振り返り、遠野の「うた」の歴史を未来につないでいこうと「子守唄と民謡」をテーマに開かれました。第1部では、初めに、遠野物語の話者・佐々木喜善の業績を記念し、遠野や遠野物語に関する自由な表現作品に対する佐々木喜善賞の表彰が行われました。受賞したのは、多田欣也さんの絵画「遠野の石碑」鈴木修さんの年譜『佐々木喜善の世界を知る「より詳しい年譜作成を通して』岩舘尚文さんの切り絵「昇天」です。また、今回、特別に応募作品の中で最後まで選考に残った平山将万さんのエッセイ「遠野の民話から見えるもの」と内田竜嗣さんのかるた「遠野あそび」に奨励賞が贈られました。続いて、遠野少年少女合唱隊がわらべ歌や子守唄などを披露しました。そして最後に、音楽文化研究家の長田暁二さんと日本子守唄協会の西舘好子さんが、東北民謡の父、武田忠一郎の活動や、民謡はどのように受け継がれてきたのかなどについて対談しました。第2部では、武田忠一郎の義理の息子にあたる、民謡歌手・原田直之さんが歌を披露したほか、特別ゲストとして遠野まぬけ節保存会が踊りを披露しました。会場を訪れた人は、武田忠一郎にまつわる話や民謡に耳を傾け、これまでに受け継がれてきた遠野の「うた」の奥深さを感じている様子でした。

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