2019年8月8日放送

あさって開催遠野文化フォーラム

遠野文化フォーラムがあさって10日・土曜日、市民センター大ホールで開催されます。ことしは「東北民謡の父武田忠一郎の贈り物子守唄と民謡」がテーマです。遠野文化フォーラムは、遠野の文化を広く知ってもらう機会として毎年開催されています。ことしは、遠野出身の民謡研究家武田忠一郎を顕彰しながら遠野少年少女合唱隊のわらべ歌や音楽文化研究家による対談などが予定されています。その武田忠一郎とは、どんな人物かご存知でしょうか。武田忠一郎は、127年前の明治25年5月に遠野の士族の家に生まれました。岩手師範学校、現在の岩手大学教育学部を卒業してから教員生活を送りますが大正5年、少年時代から興味を持っていた民謡とわらべ唄の本格的な研究のため東洋音楽学校に通い、卒業してからは東北各地を訪ねて楽譜に書かれていない曲を楽譜に書き取る採譜の仕事を続けました。採譜した曲は、3000曲以上にものぼり「東北民謡集」全6巻などにまとめています。「外山節」をはじめとして数々の曲を発掘しては編曲発表した武田忠一郎、作曲家としては遠野農業高等学校の校歌のほかに各地の校歌や応援歌を手がけ「遠野小唄」「新さんさしぐれ」などを作曲しました。こうした武田忠一郎の功績を長く伝え民謡を継承していこうと県内外から民謡愛好家が集う武田忠一郎杯民謡大会が毎年遠野で開催されています。そして、あさっての遠野文化フォーラムは、武田忠一郎の功績をたたえようと2部構成となります。この中で第2部では、武田忠一郎の娘婿で日本を代表する民謡歌手原田直之さんなどによる「遠野〜美しき我が故郷」が公演されることになっています。遠野市民が誇る先人であり東北民謡の父、武田忠一郎の贈り物、子守唄と民謡に触れてみてはいかがでしょうか。遠野文化フォーラムは、あさって10日・土曜日、午後1時30分から市民センター大ホールで開演となります。詳しくは、遠野市教育文化振興財団までお願いします。

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