2019年8月2日放送

遠野市教育研究所全体研修会

遠野市教育研究所全体研修会が、きのう(1日・木曜日)遠野中学校で開かれました。この研修会は、教職員の専門性の維持や向上を図るとともに、教員として必要な能力や資質を高めるため、遠野市教育研究所が毎年開いています。きのうの研修会では、市内の小中学校の教職員およそ200人が参加し、「道徳教育」「言語活動」「復興教育」など5つの分科会に分かれ、講義や演習が行われました。その中、「道徳教育」の分科会では小学校では昨年度から中学校では今年度から、新たに成績評価の対象となった「特別の教科道徳」の授業の進め方や基本的な考え方を学ぶ講義が開かれました。講義では、秋田県の秋田公立美術大学毛内嘉威副学長が講師を務め、これまでの道徳の授業では道徳の特質を生かした授業が行われず、望ましいと思われることや決まったことなどの押しつけ道徳が行われ、全体として不十分な状況が改善されないまま現在に至っていると説明がありました。その上で毛内さんは、道徳の目標としてよりよく生きるための基盤を養うため、道徳的な判断力・心情・実践意欲・態度を育てることが必要と説明していました。また、「言語活動」の分科会では来年度から本実施となる新たな学習指導要領への対応として、学習活動の基盤となる言語を充実させる講義なども行われていました。各分科会に参加した教職員は、熱心に話しを聞きながら自身のこれからの授業や、児童生徒への指導について理解を深めていました。

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