2019年8月1日放送

遠野遺産認定調査委員会

遠野遺産認定調査委員会が、今週月曜日(29日)に開かれました。遠野遺産は、先人から受け継がれてきた豊かな自然や伝統的な文化など、次の世代に残すため市民の手で保護し地域振興を図ってもらおうとこれまで157件が認定されています。この日の委員会では、認定調査委員などおよそ10人が遠野遺産認定に向けて新たに推薦された3カ所の現地調査をしました。はじめに一向が向かったのは、下組町にある「長作堤防の記念碑とその周辺」です。今からおよそ200年前の文政年間当時、毎年のように氾濫し被害をもたらした猿ヶ石川の水害を、防止するために築かれたこの堤防には、記念碑や花壇が設置され地域住民の手により草刈りや清掃などが定期的に行われています。現地では、委員が地域住民から歴史や特徴に加え現在の保護活動などの説明を聞き、現状を確認していました。次に委員が向かったのは、既に遠野遺産に登録されている「稲荷穴」近くにある、雨乞いの神社として信仰のある「白石稲荷神社」です。ここでも、神社の歴史や特徴地域住民との関わりなどが調査されていました。なお、委員会では、3件の現地調査後、評価について協議され、今月末に本田市長に遠野遺産認定へ向けた意見書を提出するということです。

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