2019年8月1日放送

東京2020大会選手村ビレッジプラザに提供県産木材製品の製造現場公開

岩手県では、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の選手村ビレッジプラザに県産木材製品を提供することになり、きのう(31日・水曜日)報道関係者向けに、青笹町の製造現場が公開されました。東京都中央区晴海に建設される選手村ビレッジプラザは、チームの歓迎式典が開催されるほか、カフェや花屋といった店舗やメディアセンターが入るなど、選手村の代表的な施設です。この選手村ビレッジプラザの建設に使われる木材は、全国から公募により決定した63自治体・42事業協力者から無償で提供されます。岩手県からは、高品質な木材・製材品を国内外に発信し、県産木材の需要拡大を図ろうと、国際的な認証基準である森林認証を受けている森林から伐採し、認証を受けている工場などで製造した、アカマツとカラマツを提供します。選手村ビレッジプラザは、木造平屋建て、延べ床面積はおよそ6000平方メートルとなっています。このうち、県が提供する箇所は、およそ300平方メートル、提供する木材量は、アカマツ集成材・カラマツ製材およそ1600本、カラマツ合板およそ190枚で、一般住宅およそ3軒分ということです。アカマツ集成材の製造を担っている遠野木工団地内の遠野グルーラムでは、今後、最終加工などを行ったのち、ことし10月に東京に向けて出荷するということです。県の担当者は「今回提供する木材は、沿岸地区をはじめ、県内各地から提供されたもの。林業生産活動を今後も継続し、沿岸地区の震災復興につながるよう、引き続き努めていきたい」と話していました。なお、選手村ビレッジプラザは、来年の1月から2月頃に工事が完了し、使用された木材は、大会終了後、各提供自治体に返却され、大会の遺産として利用される予定ということです。

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