2019年7月30日放送

大阪の高校生 復興支援で「包丁研ぎ」

東日本大震災の復興支援活動として、大阪の高校生などが先週金曜日(26日)、遠野を訪れ「包丁研ぎ」を行いました。この日、遠野を訪れたのは大阪府立堺工科高等学校定時制の課程の生徒と「堺学」を指導する伝統工芸士などです。堺工科高等学校定時制の課程では、地元で育まれたものづくりを学ぼうと、堺市の伝統産業である刃物などを作る「堺学」に12年前から取り組んでいます。東日本大震災以降は、復興支援活動として被災地に出向き、小中学校や仮設住宅で包丁を研ぐほか自分たちが作った包丁を贈るボランティア活動を行ってきました。そうした中、8年前にステンレス包丁などを遠野市に贈り、市内の小中学校で使われています。また、去年は8年前に贈った包丁のアフターケアとして包丁研ぎをしようと生徒などが遠野を訪れています。前日まで県内の被災地で包丁研ぎのボランティアを行ってきた生徒たちは、この日、遠野高校と緑峰高校で普段使われている包丁を研ぎました。その方法は、初めに2つの機械を使い古くなった表面部分を削り、その後に砥石で包丁を研ぎ新たに刃をつけていきます。この日は午前中から30度近い夏日となりましたが、生徒たちは真剣な表情で1本1本丁寧に包丁の刃先を確認しながら、黙々と作業に取り組んでいました。なお、堺工科高等学校定時制の課程では、今後も被災地に出向き自分たちが出来る復興支援活動を続けていくということです。

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