2019年7月25日放送

千葉家で市長記者懇談会

7月の市長記者懇談会がきょう(25日・木曜日)綾織町の千葉家で開かれました。懇談会の前に、現在修理工事が進められている千葉家住宅の作業状況を市民に広く知ってもらおうと、文化財修理技術者による解説があり、平成28年度から保存修理工事が進められている千葉家住宅は、令和6年度に完了、令和7年度から一般公開の予定で、現在の進ちょく状況は、全体のおよそ5割ということです。今年度は、主屋正面の石垣の積み上げ作業と、土蔵・石蔵の修理が行われています。きょうの記者懇談会は、千葉家の保存修理工事の状況をマスコミに公開する形で開かれ、6項目についての発表と、今後の行事についてのお知らせがありました。このうち、来月4日・日曜日に「重文千葉家いしがきまつり2019」が開催されることが発表されました。文化財修理技術者による修理工事の解説会や、昔の技体験コーナーなどが予定されていて、傾斜地に建つ曲り家を支える石垣の構造などについて理解を深めることができる機会となっています。また、ふるさと納税で寄付を募り、千葉家住宅整備事業の財源にあてるという、新たなプログラムが発表されました。このプログラムは来月から始まり、返礼品として送られる「御当主手形」で、公開再開後の千葉家や市立博物館へ無料で入れるほか、金額によって、寄進札に名前を書いたものが千葉家内に飾られるということです。本田市長は「本当の日本を知ろうという外国人観光客が増えている。千葉家は遠野を象徴する建物で、観光振興・交流人口拡大に大きな存在。地元の人たちの思いとしっかり連携しながら、完成した後どうするか、しっかり議論していかなくてはならない」と話していました。また、きょうは、遠野文化フォーラムの開催や、佐々木喜善賞受賞者の決定についての発表もありました。ことしの「遠野文化フォーラム」は、来月10日・土曜日に、市民センター大ホールで開催されます。フォーラムでは、佐々木喜善賞の表彰のほか、東北民謡研究の先駆者・武田忠一郎の功績を振り返り、遠野の「うた」の歴史を未来につないでいこうと、対談や、原田直之さんなどによる公演が行われます。遠野に関する自由な表現作品を表彰する「佐々木喜善賞」には3人が、また、ことしは、最後まで選考に残った2つの優秀作品に、佐々木喜善賞「奨励賞」が贈られるということです。また、菊池広親教育長からは、遠野東中学校が、来月、富山県で開催される「全国中学校総合文化祭」に岩手県代表として出場し、青笹しし踊りを披露することも発表されました。

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