2019年7月15日放送

採材現地検討会

林業に携わる人たちの採材現地検討会が、先週金曜日(12日)附馬牛町の国有林で開かれました。採材とは、伐採した木を用途や市場の動向に合わせた長さに切断することで、一本の木からどのような長さの丸太を何本切り出すかが、収入に影響する重要なポイントになります。岩手南部森林管理署と、岩手南部森林管理署遠野支署では、森林資源の無駄のない有効活用や、林業収入の増収につなげるため、採材方法を見直し、改善することを目的に、毎年、採材現地検討会を開催しています。先週金曜日は、遠野のほか、西和賀や一関など県南の各地域から、林業関係者およそ110人が参加しました。この日は、岩手南部森林管理署と、岩手南部森林管理署遠野支署の職員が、クリ・カラマツ・スギの形状や状態を見極めながら、どのように採材したらいいか考え、丸太に印をつけていきました。採材のポイントは、スギなどの針葉樹については、販売単価の向上と、生産・運搬コスト低減の観点から4m採材を基本とし、クリなどの広葉樹については、2・2m採材が基本で、曲がりをあまり気にする必要がないということです。参加した人たちも、それぞれの丸太の状態を見ながら、どのように切れば最善か意見を交わしながら考えていました。参加した人たちは、実際に丸太を切ってみながら検討が正しかったかを振り返り、丸太を最大限に有効活用できる採材について、意見を交わしながら今後の作業の参考になった様子でした。

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