2019年7月10日放送

遠野ロータリークラブ3000回到達記念式典

社会奉仕活動などに取り組む遠野ロータリークラブの例会が、きょう(10日・水曜日)で3000回を迎え、記念式典があえりあ遠野で行われました。遠野ロータリークラブは、平和の推進・教育の支援など、地域社会や自分自身の中で持続可能な良い変化を生むために、手を取り合って行動する世界を目指して昭和33年に創立され、去年、60周年を迎えました。環境美化の一環として、市立図書館・博物館や市民センターなどに花のプランターを贈ったり、中学生の英語暗誦大会の支援、国内外の留学生への支援として募金活動を行ったりと活動をしています。また、会員相互の情報交換を中心に、例会が年に37回開かれていて、きょうで、開催3000回を迎えました。それを記念して行われたきょうの式典には、会員18人や、市内の関係団体などからおよそ40人が出席しました。式典では、遠野ロータリークラブの菊田隆会長が「これからも、小さくても一つ一つの奉仕の種を蒔き、やがては豊かな実りと収穫の時が迎えられるよう見守りながら、活動を続けていきたい」と式辞を述べました。続いて、例会3000回到達記念事業として、共生社会を実現する機会とするホストタウン支援に役立ててもらおうと、遠野市に10万円が贈られました。また、岩手・宮城地区の会長を務める鈴木賢さんが、ロータリークラブの在り方について記念講話を行いました。世界におよそ120万人の会員がいるロータリーは、急性灰白髄炎・ポリオの撲滅運動にも重点的に取り組んでいて、その結果、年間で36万人がポリオにかかっていたものが、去年は9例まで減り、国連からも高く評価されているということです。鈴木さんは「ポリオ撲滅運動の次は、何をしたらいいか。これにはやはり、若い力が必要。しかし、ただ若い人を入れるのではなく、『奉仕・親睦・多様性・高潔性・リーダーシップ』というロータリーの中核的価値観は失わずに、若い人が入りやすい環境を作っていかなくてはならない」と話していました。会員たちは、自分の職業や経験を生かしてよりよい活動をしていくために、どのようにしていけばよいかを模索しながら、例会開催3000回を契機に、今後の活動への意欲をさらに高めた様子でした。

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