2019年6月26日放送

飲酒運転防止を考える講演会

飲酒運転防止を考える講演会が、おととい(24日・月曜日)あえりあ遠野で開かれました。この講演会は、重大事故を引き起こす可能性が高い飲酒運転の根本的な対策について学び防止策や啓発に役立てようと遠野市交通安全協会が開きました。この日は、遠野市交通安全対策協議会や交通安全母の会の会員など関係機関から83人が参加し、「飲酒運転根絶のために」〜酒との上手な付き合い方〜をテーマに講演が行われました。講師を務めたのは、アルコールや依存性薬物をはじめとするさまざまな依存関連問題の予防に取り組むNPO法人ASKの山村陽一さんです。山村さんは、飲酒運転対策特別委員会の委員長を務め、およそ10年前から4000人以上の飲酒運転防止インストラクターを養成し、国の機関や地方行政一般企業などでの講演を多数開催しています。講演会では、飲酒運転に対する刑罰や取り締まりが厳しくなり近年全国的に減少傾向であるものの、未だに飲酒運転が無くならない根本的な原因を考えようと、正しいアルコールに対する知識を理解した上で上手なお酒の飲み方について説明していました。山村さんは、厚生労働省が推進する健康保持を考慮した飲酒の適量として、男性が純アルコールおよそ20グラム女性が半分の10グラムと話し、普段のお酒の飲み方から見直すことが大切なこと。また、お酒を飲むな、ということでは無く、「自分の体質を理解し適量と時間を組み合わせた飲酒行動を考え、日常的に自覚を持ち習慣化することが大切」と、伝えていました。参加した人たちは、普段の生活例などにユーモアを交えながら話す山村さんの講演に、熱心に耳を傾けながら飲酒に対する知識を深めていました。なお、遠野警察署によりますと全国的には飲酒に関わる人身事故の発生数検挙数は年々減少傾向にあるものの、市内でも一昨年が4件去年が12件、ことしに入ってからは既に4件の飲酒運転による検挙が発生しているということです。

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